250年にも満たないアメリカの歴史に、いまだ根強い「人種差別」。
黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に殺されて #blacklivesmatter というハッシュタグと共に、過去に例を見ない勢いで、黒人をはじめとした有色人種と、性的マイノリティーさえも巻き込んでの怒りが再燃、世界中に飛び火したBLM運動。
単一民族の(または移民がほぼいない)日本人にとってはやや疎い「肌の色」。外国に率先して行かない限りは感じることのないこの感情。
外国に行けば多少なりとも経験します。絶対。
私はオーストラリアで何回か「俺たちは戦争でお前たちに爆弾を落としてやったぜ!うんぬん」みたいなことを言われたり(そいつは酔って遠くから叫んでた)、「バナナ」などと揶揄されたりしたことがありますが、特に気になりませんでした。
※バナナ…外側は黄色いのに中身は白い=白人のまねをするアジア人の意味。軽蔑的だから使わないほうがいいけれど、「うまいこというなぁ」くらいに思ってた。笑。
Chino(チーノ)
また、メキシコ以南のラテンアメリカでは、東洋人はそこらへんから “Chino”(中国人)と言われます。1日100回くらい、しかも両手で目じりを引っ張り上げるジェスチャー付き。↓↓↓
はじめはややムッとしましたが、ぶっちゃけすぐ慣れます。南米から見たら、地球の裏側の大国代表は、中国ですからね。
さて、この苛烈なBLM運動を見て、自称ヒューマニスト・バックパッカーだった私は、まず一番に思い出した国があります。それは…
ブラジル!!
南米大陸を代表する大国・ブラジル。人口2億700万人、あれだけたくさんの移民と先住民を抱えながら、驚くほど人種差別が少ない珍しい国の1つです。
もちろんそれぞれの人種が偏って住む傾向はあります。黒人の多い赤道付近や北部のバイーア州、ドイツやイタリア系白人が住む南部リオグランデ・ド・スル州、日系移民がダントツに多いサンパウロのリベルダージ地区など。(面白いのは、移民先でも、移民元でもほぼ同じような気候の場所に住むこと!!)
しかし、他の移民国家とは大きく違う点、そしてその雰囲気。なにこのキモチ…それは…
ダイナミックな混血化!!
「虹の肌を持つ国」という呼ばれ方をするこの国。混血具合もサンボ(黒人×インディオ)、ムラート(白人×黒人)、メスティソ(白人×インディオ)など呼び方がありますが、緑の目をした黒人や、金髪のアジア人などという驚くような風貌の人もいて、もうこれは色で定義するのがアホくさくなってきます。
寄せ合うよりも、混ざり合う
もちろんブラジルにだって黒人差別はありますし、ハリウッドスターへの憧れみたいなものもあるでしょう。でも混血化がもっともっと進んで、指摘するのさえナンセンスになるような世界をちょっと見てみたいですね。
そのヒントはブラジルにあり!みんな行ってみて!
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