人間は「ほしいもの、必要なもの」を自然に視界に入れる能力があります。
目の前に入り込んでくる無数の情報の中から、それはもう無意識に拾い上げます。
いつもの仕事。パソコンの画面。現れた広告は、
「ワーキングホリデー」
(↑↑↑なんかどれもこんな感じのバナーじゃない?笑)
今考えれば、私の個人情報や検索履歴を分析されたアルゴリズム上の広告なんだろうけど、一瞬で頭の中に文章が数行流れていきました。
ワーホリってやつでしょ聞いたことあるな30歳までだっけ学校行ったり働いたりするアレ行ける国はたしかカナダとかオーストラリアとか?
ツアーながらも2回の海外旅行で「ぜんぜん違うということの興奮」を覚えてしまったわたしにエンジンがかかりはじめます。
違う国、違う体験、しかももっと大きいやつ。
こんな単純でざっくりとした感覚こそが、人を突き動かすものです。
直感と単純な理由しか人を動かさない
2009年当時、日本がワーホリ協定を結んでいた国は、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツ、フランス、韓国、イギリス、アイルランド、デンマークの9か国。
(※2019年現在なんと21か国!みんな行け!!)
どこがいいかな。英語圏で暖かいところ→オーストラリア。決定です。
(実際このくらいの気持ちでAUS選ぶ人多いと思う)
その当時、東京・中野サンプラザにワーキングホリデー協会のオフィスがあり(現在は移転)、そこで毎月1回、ワーホリに行きたい人・行ってきた人・ワーホリで来ている外国人たちを交えた小さな交流会が開催されていたので「ねえどっから来たの、オーストラリア?」を連呼して(まじこんなかんじ)AUS人の知り合いを数人作りました。
より楽しそうなほうへ突き進むだけ
(いまでこそメジャーですが)聞くと彼らの多くは「外国人ゲストハウス」というのに住んでいるというではありませんか。何それ超楽しそう。
約束を取り付けて連れて行ってもらった先には、都内某所、社員寮の居抜きと思われる鉄筋コンクリート3階建て、日本人と他10か国以上の外国人が混ざりあって住むアパートメント。なにここ超いいかんじ。
(※↑イメージ写真・実際はもっと汚いです)
居間や共用部を見せてもらい、ほかの住人たちに会わせてもらい、用もないのに足しげく通うようになり、一緒にパーティーしてるうちになんだあの住人じゃないやつと怒られて、とにかく楽しいから住んじゃおうという流れに(その時のみんなありがとう)。
そのときには私は時給1400円の派遣社員の事務員として職を変え、お金を貯めながら、ゲストハウスの住人たちと毎夜毎夜のパーティーの合間にAUS行きの手はずを整えることにしました。
(※毎晩マジこんな感じ)
ひとは、そのときの「ほしいもの」をおのずと目に入れています。
人は本来、やりたくなったら問答無用なはずなんです。
特に若い子は、いや、そうじゃなくても失うものなんてないんですから、
気になったものを気になったままにして、死ぬのは嫌じゃないですか?
>>次の記事→眠らない眠らせない「外国人ゲストハウス」はこんなところ!
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