酔って10メートルの高さから川へ飛びこんで得た教訓

南オーストラリアの州都・アデレードから車で3時間。次なる農場を探してたどり着いたのは、ルナ湖とマレー川にほど近い、「こんなところ誰が来るの?」と思うような荒野の真ん中に佇むおんぼろホステル。
オーストラリアはフランスやカリフォルニア、チリと並んでワインの大生産国でもあり、Bottle-o(ボトルオー・酒屋のこと)には他の酒類を圧倒する数のワインボトルが並べられています。特に南部はブドウ畑が広がる大農園が多い地域なので、割のいいワイナリーの仕事を求めてワーホリの若者たちがやってきます。

仕事とGoon(グーン)とパーティーと

1日12時間の農作業を終えたあと、各々料理を持ち寄り庭先のテーブルで夜まで過ごすのが定番のバックパッカーライフ。作っているのはそこそこの高級ワインなのに、自分たちが飲むのはGoon(グーン)と呼ばれる4リットル10ドルの箱ワイン(写真テーブル手前)。料理をこぼし酒をぶちまけ、いたずら書きされてもわからないほど酔いつぶれながら、若者の夜は更けていきます。

暑すぎるその日、川遊びへ

40度を超える熱波が襲ったある日、酒盛りやカードゲームではごまかしきれない、このうだるような暑さをどうにかしようと、仕事が休みの住人たちで近くのマレー川に川遊びに行くことに。アスファルトは焼けつき、車のタイヤやビーチサンダルの底は溶け始め(本当)、一刻も早く水へ!とマレー川にかかる橋の上から飛び込みはじめました(こういうとき欧米人は本当に元気。笑)。↓↓↓

10メートルの高さからのジャンプ

酒に酔って勢いづいていた私は、みんなにつづいて柵を超え、かなりの高さに一瞬ひるみながらも思いっきりダイブしたとたん、

「ヒヤッホウ・・・・!?!!?」

やばい。これはやばい。

強烈な尻もちをつくような体勢で着水、尾てい骨から首までを貫くように背骨がミシミシミシと音をたて、光が差し込む茶色い水の中、瞬時に体の中の非常ボタンが点灯。水面から顔がでるやいなや「助けて!」と叫び、抱きかかえられながら車で最寄りの病院へ直行(助けてくれたみんなありがとう)。

幸運にも軽症

診断の結果は軽いSlipped Disc(椎間板ヘルニア)。手術の必要はないが、レントゲンをとっても特にできることはないというので、痛み止めをもらいそのまま帰され、1週間寝たきり、仕事はできず、その後長い間違和感を感じながら生活することに・・・(いまは全快しています。)
思い出すたびあの無謀さと申し訳なさで顔が真っ赤になりますが、いまだに友達は笑い、ミオはどれだけbrave(勇敢)かということを印象付けることになりました。

酔っているときは高いところに行かない

深刻なケガなどしなかったから今となってはいい思い出と言えますが、どう考えてもアホすぎる(知ってる)得た教訓は「勇敢」はしらふのときに使う言葉。冷静な判断と身体の操縦をうまくいかせたかったらシラフでいましょう(・・・知ってる!全員知ってる!)。酒にまつわるエピソードは、これからぞくぞく投稿予定ですのでお楽しみに。
そして保険には入ろうね、みんな!

>>次の記事→さて、ここでいま話題のInstagramを見てみましょう

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読めば必ず元気になる!4年半の世界旅行、バーニングマン、がん(肉腫)、義足と障害…稀有な人生を通して見る「このすばらしい世界」には人生で最高に役に立つヒントと勇気と笑いがいっぱい。あなたの「こころの夏至」までお連れします!