【超いいね】これこれ!義足の私が言われて最高に嬉しかったこと4選【みんな覚えて】

義足生活も長くなると、前回の記事「もう逆に笑える!義足の私が言われてショックだったこと5選のような返答に困る会話ばかりではありません。信じられないくらい自然かつ、感動的なことを言われることもあります。障害者を目の前にギクシャクしてしまう皆さん、ぜひこの最高のやりとりを覚えておいて〜!

①アメリカ・ホームレス風のおじさんたち

アメリカ・カリフォルニア州。滞在していた友人宅から、街の中心地へは徒歩15分。買い物をしようと一人(懲りずに)パイプ足で歩いていると、ベンチにたむろしていたホームレス風のおじさん3人がニコニコこちらを見ています。グッと親指を立てて、

“Hey! You good, keep it up!”
(お前がんばってんな、その調子!)

全く知らない他人が話しかけてくる、これがアメリカ西海岸。悲痛さのかけらもなく、どうしたのとも聞かず、小さな褒め言葉を投げてくるこの軽いノリ。なんとも言えない気分の良さです。オーイエスサンキュー、ハヴアナイスデイユーガイズ。ハイタッチで気分も上々。

②アメリカ・おばあちゃんと小さなお孫さん

またしてもアメリカでのこと。買い物先のスーパーのトイレで、手を洗っていたわたし。遠巻きにこちらをじっと見つめる3歳ぐらいの女の子。その子は、用を足して出てきた初老のおばあちゃん(叔母さん?)に駆け寄りなにやら耳打ちをしています。

(↑心の声:出たわね、いつものヒソヒソ話!そうよね、初めてサイボーグに遭遇しちゃったもんね!)

初老のおばあちゃんは、モジモジしているその子の手を引いて、なんとわたしに話しかけてきました。

「すみません、この子があなたの足について聞きたがっています。よかったら、なぜ足がそうなったのか聞かせていただけませんか?」

これこれこれこれ!はい最高の対応きました!障害が義足がと言う前に、病気だ事故だと推測する前に、「恥ずかしい、怖い、でも知りたい」…そんな子供の気持ちを汲んで「じゃあ聞いてみようか」と一緒に解決しようとするその姿勢!多様性や社会性を教えるためのいい機会として、一歩歩み寄ってくれたんですね。こんなんされたら震えるに決まっています笑。数ヶ月前に、とても悪性のがんで、今は痛くなくて、普段の生活はどうでこうで…わたしは聞かれてもいないことまで全力の英語で説明しました笑。気後れする場面で、一緒に解決してくれる人がいたら、大人だって感動しますよね?

これはとても珍しいパターンですが、日本でも1度、全く同じように対応してくれた親御さんがいました。感動×100!

③かかりつけの歯医者・テツヤ先生

実家のそばの、小学校の頃からずっとお世話になっている歯医者さん。人生でそこ以外の歯医者にかかったことはありません。歯があまりよくない(原因:ズボラ)わたしは、外国にいる時を除き、治療や歯石除去などで頻繁に通っていたのでした。

テツヤ先生との久しぶりの再会。
「ミオちゃん、久しぶりじゃない。どうしてたの」
「いやー、かくかくしかじか。そんなこんなで義足になりまして。」
先生はさほど驚いた様子でもなく(平静を装って?)、

「そうか。それは大変だったね。ま、生きててよかった。」

普通!とても普通!!「気持ちと言葉がそのまんま」です。なんせ10万人に1人の希少がんから復活したわたし。よくある言葉のチョイスだけど「生きててよかった」。全てはこれに集約されてます。

④友達・ダイスケくん

数年前に知り合ったダイスケくん。初めて挨拶した時にはもう足を切断することは決まっていたにもかかわらず(かなり驚いていた。そりゃそうだ)、義足になった後も「やべ〜スゲ〜まじこれどうなってんの?見せろよ〜」(←こういうの嬉しい)などと勤めて明るく、あけすけなその感じがとても楽でした。

よろつきながら、立ったり座ったり。見てる周りはちょっとヒヤヒヤ。心配してくれている視線を感じます。ダイスケくんは堂々とわたしに近づき、

「オレ、どうしたらいい?どっちに立ったらいいの?右?左?どこ掴まりたい?」

具体的!とても具体的!!真正面から聞くスタイル!こう言ってくれるととても話が早く、わかりやすく説明できて、素直に優しさに乗っかることができます。
「わたしの左側に手すりが欲しい」「ひざが直角になる椅子が欲しい」「下り階段の時には前に立ってくれると嬉しい」など、ここぞとばかりにみんなに指図するわたし。笑。こんなに丁寧じゃなくても「なんか手伝って欲しいことがあったら言って。」←このくらいの普通さでもとても気が楽なんですよ!

番外編

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

I am a leg(@go_prosthetic)がシェアした投稿

天気の良い日、友人と二人で海岸沿いを歩いていたときのこと。テトラポットの上で写真を撮ろうと、わたしは義足を外して、お尻と両手でシャクトリムシのようにヒラヒラと登っていきました。地面が不均衡なところはむしろ足が邪魔で、こうすると転ばなくて済むから。(写真はテトラポットの隙間に置いてけぼりになった義足の図↑)

それを見た友人は、

「ふーん、やるじゃん。」

なにか別の生き物でも見るかのように感心していて、二人ともなぜかそれがそこはかとなく面白く、「あんたも結構いいせんいってるよ。笑」なんて言い合ってクスクス笑ったのも良い思い出。

手を差し伸べたい気持ちは同じ

困ってそうな人を目の前におろおろしてしまい、他人だしかける言葉が見つからない、そうこうしているうちに過ぎ去ってしまうその場面…なんでですかね?私たちには口があるのにね?聞いてくれればいいんですよ!これを参考にみんな気楽に接してくれればいいなぁ。わたしはこれからも、どうしたいか、なにが欲しいか、ウザイほどに伝えていくんでみんなよろしく!(そして本当に時々ウザい)

次の記事>>【女子必読】白肌キープ!日焼け止めはオーストラリア産が最強だよ4選

コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

読めば必ず元気になる!4年半の世界旅行、バーニングマン、がん(肉腫)、義足と障害…稀有な人生を通して見る「このすばらしい世界」には人生で最高に役に立つヒントと勇気と笑いがいっぱい。あなたの「こころの夏至」までお連れします!