日本では商品購入から配達、到着まで、よほどのことがない限りスムーズに済みます。
そしてそれがあまりに丁寧かつ迅速で、私たちはこれが普通だと思っていますが、カナダじゃそうはいきませんよ!
デキるビジネスマン・ガンさん(仮名)の暮らし
カナダ・トロントの中心部に住む友人ガンさん(仮名)の家を訪ねた時のこと。
清潔な室内、センスのいい家具、高級オーディオストアを経営する彼の部屋は、いかにも仕事のデキるビジネスマンといった暮らしぶり。
彼はモノにこだわりを持っており、買うなら絶対に一番自分の気に入ったものしか欲しくない!というポリシーで、小物から車に至るまで、納得の一品にたどり着くまで徹底的に調べあげるタイプの性格でした。
洗濯機を買う。それが戦いの始まり
ある日、洗濯機が壊れてしまい新品を購入することに。
彼は置き場をきっちりと採寸し、日本製の、ドラム型の、乾燥機付きの、この色の…と好みにぴったりの一品を発見、購入しました。あとは到着を待つばかり…!
しかしそこはカナダです。まず到着予定日に来ません(もうここで嫌な予感)。
事故か発注ミスなのか、運送会社とやりとりし、再度日程を調整します。
ついに洗濯機到着
待ちに待った洗濯機がやってきました!ワクワクしながら梱包材を破くと、なんと洗濯機の側部がベッコリとへこんでいるではありませんか(梱包材とは!?)。
かすりキズとかそんな程度ではなく、まるで車でも軽く衝突したかのような大きさです(マジ)。
しかしガンさんは顔色ひとつかえず購入元の会社に連絡。
ガン:「あの、今日届いた洗濯機がへこんでいるので新品のものと交換して欲しいのですが」
店:「そうですか。しかし機能に支障はないと思いますので、300ドル返金しますので購入されてはいかがですか?」
なにそれ!?
実はよくある手段
そんな言葉ではガンさんのこだわりは崩れず、電話とメールの攻防戦のすえに新品のものと交換することになりましたが、これはカナダでは割と一般的な手段のようで、
「販売元は傷モノとわかっていながら、在庫を処分したいがために、わざとそれを最初に送ってくるんだよね。300ドルの値引きやクーポンを差し出せば、動けばいいとそれに応じるカナダ人もけっこういる。でも俺は嫌だから。」
「うまく売り抜いたらラッキー」という考えで、日本ではあり得ない不誠実さです。
でもそんなことを気に留めては生きていけないのがカナダ。ハイハイ次いってみよう。
これが彼らの日常なので、さほど気分も害してない様子。
そして日本だったらちょっとのキズもかなり嫌がる人、多いんじゃないでしょうか。
北米の「責任感のなさ」
時間も、お金も、品質も、どれも少し間に合っておらず手間だけは2倍かかる、この北米の「責任感のなさ」。
トラブルだけが行ったり来たり、でも最終的には自力で解決するという…。
ダルい、ダルすぎる。そしてアメリカに至っては、あの人口の多さと国土の広さに加えて、時期により物流が混乱を極めます。
日本人がどれだけ強い「責任感」の上で、どれだけ「誠実に」働いているかを、こういう出来事で痛感しますね。それを当たり前のようにこなし、享受する私たち。なんかすごくね⁉︎ すごい。間違いない。
こういった商品獲得までの攻防戦を繰り広げながら、知恵をつけていくのを見て「北米だなぁ」と思ったのでした。
次回はもっとすごいアメリカのお話をお届けします!
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