本当の強さは「気にしないこと」。笑うのは自分を、笑わせるのは相手を

デリケートな話題があります。口に出すと相手を傷つけてしまうであろうと容易に想像できるような。一番わかりやすい例は容姿など。はげているとか、太っているとか、老けて見えるとか。そうじゃなくても、借金、離婚、セクシュアリティ。公の場では、なんとなく口に出しずらいこといろいろ。

気になるよね、やっぱ

「片足がない」私にとって、周りの反応たるやそれはもうヨソヨソしく、口に出すのはおろか、見るのさえためらっているのがありありと伝わってきます。

(周りの心の声:ぎ、義足…‼どうなってるのアレ…!見たい!しかし失礼!)

わかります。そりゃそうっすよね笑。ちなみにどんな国でもだいたい最初の反応は同じです↑。

でも本人はそうでもないことが多い

人間すごいもので、どんな状況にでも慣れていきます。足がない自分とその生活が普通になり、心にも余裕が出てきます。腫れ物にでもさわるような扱いをされたりすることが面倒になってきます。正直、ダルいです。(心境:写真の通り↑↑↑)

足を失くした経緯の説明、まわりの「かわいそうに…」的な悲壮感、それと反比例するようにさほどなんとも思っていない自分のギャップ…ダルい!ダルすぎる!

自分から言う、これ基本

もう初対面で誰かと会ったときから「あっわたし義足なんで!」と言っておき、まずは周知OK(実際にはスポンジのカバーをつけているのでぱっと見ではわかりません。)

ジャブを打つ

「あっわたし、満員電車はとても気をつけるんですよ。私は踏まれてもまったく痛くないけれど、私が踏むと超イテェんで。」
これです。

ガードを下げる、いや下げさせる

本当はアルミのパイプ足むき出しが一番快適なので、たまにそれで外出します(軽くて風の抵抗もないから)。たまに「やめなよ、そんな恰好するの…」ととがめる友達にはこう言います。
「え~、そっちこそ早く見慣れてくんない?」
これです。

むしろノーガード戦法

気心の知れた友達などに「ミオちゃんあれ運んでくれる?」と言われたりしたときなどは、
運びながら「え~、障がい者にひどくない?笑」と切り返し、ホットな雰囲気を作り出すというテク。
これです。

戦わずして勝つ、不戦勝

義足、約3.5kg。これをぶらさげて長距離あるくとさすがに疲れます。
「はあ…はあ…もう足が棒のようだ。アッ!もう棒だった!HAHAHA!」
これです。

だんだん自分でも笑えてくる

鉄板ジョークが増えてくることが我ながら嬉しく、自分でもときどき「ンフフ…!最高…!」と笑えて仕方がないときも。世話のない奴!あたし超ウケルんですけど~!

やめてよそんなの

何かを気にし、気を遣わせるというのはなかなかつらいものです。しかしそれ以上に知ってほしいのは、ユーモアのセンスがすべてをチャラにし、どれだけ偉大かということを。それが強さに見え、実際に生きていく上での強さになっているかもしれない、ということを。
でもみなさんお気遣いありがとうございます。つーわけで、みなさんおねがいしますね~!(何を?)

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読めば必ず元気になる!4年半の世界旅行、バーニングマン、がん(肉腫)、義足と障害…稀有な人生を通して見る「このすばらしい世界」には人生で最高に役に立つヒントと勇気と笑いがいっぱい。あなたの「こころの夏至」までお連れします!