【マレーシア】一夜にして美の感覚が変わり鼻ピアスを路上で開けた話

前髪は横に流して、眉はナチュラルに、リップはピンクベージュで…それぞれの国、年代、性別などでも美の基準はさまざまです。私たちは現代の流行を敏感に感じ取り、外見へと反映させています。

マレーシア、全アジア人が大集合する国

バックパッカー14ヶ月目、私はシンガポールから北上しマレーシアにいました。

マレーシアは小国ながら、アジアの中心地と言って間違いありません。ムスリムが最も多い宗教ではありますが、マレー系、中華系、インド系、韓国系、日系、中東系の人たちなど、さまざまな人たちが生活しています。

この国にいるだけで他の国に行かなくてもいいくらいアジアを満喫できます。

インド系の女性従業員さん

ホステルでチェックインしようとした時のこと。受付にはインド系のキレイな若い女性。

「今晩予約している者ですが」

彼女はにっこりとほほえんで、

「少々お待ちくださいね、確認します」

といい手元の帳簿をに目を落とし、少し顔をそらしました。その瞬間、

はっ!! …美しい…

彼女の褐色の肌と、鼻の脇にキラリと光る小ぶりなのダイヤのピアスの対比…

私はたまらず、

「あなた…う、う、美しいですね!!!!!!!」(大声)

ロビーに響き渡る私の声。そしてよくわからないけど圧倒されて頷くほかの従業員。
(でも本当にキレイな方でした)

散策のため路上へ

部屋に荷物を置いたら、夕飯と周辺散策のため路上をぐるぐる歩き回るのがいつものパターン。ふと見ると、路上にお風呂場のイスを置いただけ(東南アジアでよく見るやつ!)の露天ピアス屋さんがあるではありませんか。

私は片耳に3つづつピアスの穴がありますが、顔にあけるのなんてそんな…と思っていた私はどこへやら。

鼻ピアス開けたいんですけど!いくらですか?

15MYR(通貨:マレーシアリンギット)=当時300円程度だというので即決定。やる気のなさそうなおばちゃんは風呂イスに座った私にボールペンで、穴を開けたい位置に黒点を描いてきます。

上!上!もうちょっと左!OKOKいい感じ。

ピアスガン(耳用)を鼻に突っ込まれる

おばちゃんは医療用のピアスガン↓をおもむろに取り出し、いきなり鼻の中に突っ込もうとしてきます。

ちょっと待って!いきなりやるの!? 麻酔とかないの!?

ギャーギャー騒ぐ私に、まったくうるさいわね…という呆れ顔でスプレー麻酔をしてくれるおばちゃん(あるじゃん…)。

バチン!

痛みもなく一瞬で終了。希望どおりの位置にしっかりきまって気分は上々。しかし一般的には自分の顔の左側にするらしく、何も考えず右側にしてしまいやや凹むも、まいいでしょう。

穴が安定したので外そうとしましたが、耳用のキャッチが鼻の穴深くでガッチリ固定されており、外すのに苦労しました…。日本で会社員生活をしている今は、すっかり鼻ピアスも縁遠くなりましたが、久しぶりにまた着けてみようかな。

美の感覚は変わる

私たちは目に映るものすべてを潜在的にとりこんでいます。見たこともないファッションやトレンドが登場しては消えて行く中で、私たちは意識下で大きく影響されています。

だからいまは見慣れぬおしゃれや理解しがたいスタイルも、毛嫌いすることはナンセンスだと思うのです。あのときたった一瞬でわたしの美の感覚が変わったように、あなたの美的スイッチもバチン!と変わるかもしれないんですから。

そしてあっというまに毛嫌いしていたはずのスタイルに身を包んでいるかもしれませんよ!

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読めば必ず元気になる!4年半の世界旅行、バーニングマン、がん(肉腫)、義足と障害…稀有な人生を通して見る「このすばらしい世界」には人生で最高に役に立つヒントと勇気と笑いがいっぱい。あなたの「こころの夏至」までお連れします!