いまや若い人に人気のシェアハウス。住んだことありますか？
じゃあ「外国人ゲストハウス」は？それはこんな場所です！
10か国以上、約50人が暮らす集合住宅
東京都下。緑の多いとある駅から徒歩12分。住宅街の中にポツンとたたずむ鉄筋コンクリート3階建て、内装も外装もまっ黄色で、壁には前の住人が描いたであろうような？ファンキーなペイントがしてあるなかなか香ばしい建物が目印のマンションに私は1年住んでいました。
当時家賃53,700円、ボンド20,000円（敷金にあたるもの。退去時の破損や汚れの修理費はここから出す）。電気ガス水道インターネット代もすべて込み、礼金保証人管理費も要らず、あとは身一つで入居可能という明瞭なシステム。
個室は、5.5畳の部屋にベッド、和だんす、洋だんす、事務机、小さめの冷蔵庫とテレビが置いてあるだけ↑↑↑。
各部屋にエアコンはあるけれど1時間100円のコイン式！昭和かよ！（なのでみんなケチって自前の扇風機を使ってた。）窓の外のベランダは仕切りもなくその階全部がひとつづきになっているという適当さ。
それ以外はすべて共用で、30畳くらいある大きな居間、その脇の共同キッチン。レンジや流しや炊飯器、ガス台なども2台づつ、何人もが同時に使える数のシャワーとトイレ。いかにも社員寮の居抜きですといったつくり。洗濯機も1回200円のコイン式！だから昭和かっつーの！（それぐらい無料にしろと思いつつみんな素直に暮らしてた。）
住人、十人十色
そこは仕事や留学で日本にやってきた外国人の最初に住む住居という場合が多く（だいたいが英会話学校の先生）、ワーホリ帰りや旅の途中の荷物が極限に少ない日本人たち、英語の勉強したいひと、またはただのもの好き（私）など、事情はさまざまです。
住人の国籍や職業のバラエティも豊かで、
東京・八重洲のオフィスで働くインド人スーパーエンジニア、
その友達の最高カーストだけどマックでバイトしていたネパール人、
ワーホリで来てパン職人を目指している韓国人、
工事現場作業員のブラジル人3世、
大手企業OLのフィリピン人、
見るたびに毎回違う国籍の女の子を連れ込んでいる日本人男子、
学校の先生、ギークキッズ、キャバクラバイトの子、
そしてたくさんのアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなどの英会話学校の先生たち。
私の隣の部屋の日本人女子は、知る人ぞ知るメタル界では有名なバンドのベーシストで、歳も近くウマがあい夜な夜なベランダで酒を飲む仲になりました。
そんな大勢の人間たちが、短期なり長期なりで入っては出ていきます。
イメージとしては、映画「スパニッシュ・アパートメント」そのものといったところでしょうか↓↓↓。（※注：実際はもっとぐちゃぐちゃです）
何もない日が一日もない
毎日、いつも何かが起きています。
夕飯を作りながら、誰かが飲み始め、帰ってきた順に人が増えていき、カードゲームで興奮し始めて、ご近所さんからの苦情の電話を入れられる…なんてのはしょっちゅうで（当時隣はご老人たちが住む住居）、仲良くなった子同士の部屋を行き来しては、映画を一緒に見たり、恋バナ（久々に使ったこの言葉！！！）に花を咲かせたり。
そういえば2009年はちょうどバラク・オバマが大統領に就任した年で、その世界的瞬間を見逃すまいとノートパソコン1台を囲んで、狭い部屋でギュウギュウになりながら大統領就任式のライブ中継を見たりしました（テレビ中継を見なかったのは、ほとんどの外国人が日本語の吹き替えがわからなかったから）。
おかげで仕事は毎日寝不足
誕生日会、公園でフリスビー、ハロウィン、クリスマス、正月は東京タワーで年越し、ただの飲み会、暇だから隣の部屋へ、パソコン壊れたから教えて、いきなり始まる英会話レッスン（下ネタ）、気を失うまで続くパーティー、自室にいるときなどほとんどないという、とんでもない毎日でありました。
最近は検索すれば山のようにヒットするので、とにかく見てみましょう↓↓↓。
ひとつ屋根の下、国の数だけ起きるイベントとトラブルと恋愛模様。
「世界をそのまま詰め込んだ」という言葉がぴったりの外国人ゲストハウス。
日本で最高に多様性を感じたかったら、とにかくここでしょう！
「神経質な私はちょっと・・・」というあなた、そんな神経、楽しさでどこかにいってしまいますよ！
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