有り金すべてAUSドルに換えたら迷いがなくなった話

友達が教えてくれました。

「いまAUSドルが物凄い下がってるから、送金するなら多めに送金したほうがいいよ。」
「ふうん?そうなの?じゃあそうするね」

オーストラリア行きの計画を着々と進めていた中、一番最後まで決めかねていたのは、そう「お金」にまつわるいろいろのこと。主に大きな3つの点↓↓↓。

必要経費の平均
ネットの下調べでは1年で100~150万程度。
心境:先進国だしな、まあ物価は高そうだよな。

語学学校の費用
英語の語学学校は想像よりもうんと高く(一週間で400ドル以上!)、友達を増やしたり当面の住居には困らなそうでしたが、一気に冷めました。
心境:行かねーよ!自力で勉強するよ!ケッ!(ケチなだけ)

海外旅行保険
長期の保険のこの値段…でも緊急時は…(迷)
心境:このお金で、もしや日本とAUSを何往復もできるんじゃね?

そうか、次はないんだ

当時2008年12月。私はすでに30歳になっており、ワーホリはこれが最初で最後です。
(正確には30歳の最後の日までにビザ申請がおりていることが条件)

そうか、次はないのか。次はない・・・。
そう思ったら「もう全部やってやる」という気持ちになり、セカンドワーホリ(政府指定地域にて88日間以上の季節労働に従事するともう1年延長できる制度)はもちろん、ファームジョブ、シティジョブ、ラウンド(数週間~数か月で国内をまわる旅行)、近隣国への旅もすべてやりたくなり、
「お金がないからできなかった」だけは絶対にだめだ!という考えに固まりました。

貯金をかきあつめた

人生のほとんどを実家で暮らし、祖母の言いつけ通りにいい子にしていたミオ少女。

「慶弔のとき、けがや病気のとき、結婚出産予期せぬ出来事のために、いつも少しは貯金しておきなさい」

フリーターではあったものの、少ない給料の中から愚直に毎月数万円を貯めていました。
さらに小学校1年生からのお年玉を積み立てていて(くすねなかった親にマジ感謝、財布・貯金箱・机の隅から隅までかき集めた結果、なんと250万円になりました。

1円残らず全部つっこんだ

そして、このタイミングで言われたのが冒頭の、

「いまAUSドルが物凄い下がってる」

あちらの物価も景気も知らず、為替の知識など皆無、気にもしてませんでしたが、
「多めに送金しなよ」の言葉通り、ANZ銀行にインターネットで口座を開設し、有り金全部をAUSドルにした結果、250万円は4万AUⅮになりました。
(後日、銀行員のおねえさんに驚かれそのまま3分の2を定期預金にするという流れに。)

心境:もういい!怪我や病気になったら日本に帰ろう。保険はいらねえ!大丈夫だろ!

そうなったら話はカンタン、もう止まらない

【ビザ申請】肝心のワーホリビザは申請翌日におりた(簡単な質問にチェックいれるだけ。みんなやれ!)
【最初の都市】知り合いが1人いるな。農場がたくさんあるQLD(クイーンズランド)州ですぐ働いてセカンド申請しよう。じゃあブリスベンだな。
【航空券】ジェットスター航空一択。安い。片道切符を購入。

日本にあるもの?全部いらねえ!

携帯電話を解約し、
住民票を抜き、
それにともない国民健康保険証を返納、
年金納付も免除の手続き、
銀行口座を解約、
私の日本のほぼすべてを閉じたこの爽快感たるや!(しかもこれ全部1日でできる)

エネルギーは水、枝分かれさせるな

推進力とは水みたいなものです。
いくつも選択肢があったり、心配事があったりしたら、水流は弱まってしまう。

そもそも選択肢がなかったり、あとがないとわかれば、話は単純です。
単純なものほど、力は強まります。

自分でも「決断乱暴すぎじゃね?」とは思いますが、まあいいでしょう。
何かをやろうと思ったときに「次もあるし」と思ってます?
それ、本当に次があるんですか?

>>次の記事→農場で気づいた文化の違いは「○○」の違い。←入る言葉は?

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