【なぜだ】英語は複数形に命を懸ける、そのルールと法則はこれ!

学校で英語を習い始めるとすぐにでてくる基礎中の基礎、「名詞の複数形には”s”をつける」
なぜか英語には「単数」「複数」をやたらと区別するという意識高い系ルールがあり、ネイティブのみなさんは自然とそれが身についています。そう、こんなふうに!

チリ人・エミくんの場合

私がチリ・サンティアゴで、ディエゴくん宅にカウチサーフィン(これ楽しいのでおすすめ!別記事で紹介します)で滞在していたときのこと。
彼は空いた時間で、買い物に同行してくれ、イベントに連れ出してくれ、地元の友人たちを紹介しまくってくれたりなど、つたない英語ながらも、地球の裏側から来た日本人女にチリを見せてあげようと本当によくしてくれました。

巻きずしをつくろう

私はそこを去る数日前に、そのお礼にと、みんなに巻きずしをふるまうことに。アジア食材店で米やすし酢などを調達し、意気揚々と料理し始めると、彼の友達の一人・エミくんが近づいてきて、

“Oh, you already bought all groceries for sushi!? I brought some Noris for you though.”
(あっもうお寿司に必要な食材買っちゃったんだね?ぼく海苔を持ってきたのに)

Noris!!(ノリス!)海苔にSつけてる!!たしかにこの板海苔、何枚か入ってるけどね!?

もうそのノリスの響きが忘れられなく、いま思い出しても噴き出すインパクト。スペイン語が母国語の彼らもはっきりと“S”を意識しています。

ピートくんの場合

カリフォルニアに住むピートくんとそのルームメイツ(はい!ここSね!)と私で、夕飯後のリラックス。ミオもいるしせっかくだから “Princess Mononoke”(もののけ姫)観ようぜ!ということに。世界のジブリの知名度に関心しつつ、シーンは森林の中へ。そう、そこで出現するのはご存知「こだま」↓↓↓。

首をふってカラカラと音を鳴らすこれを見て、

“Oh…Lots of Kodamas.”
(オゥ…コダマス、いっぱいだね。)

Kodamas!(コダマス!)ロッツ・オブ・コダマス!またこれにもSつけてる!!日本の固有名詞にSをつけると、とたんに醸し出されるむずがゆさと妙なおかしさよ…。

複数形へのこだわり

Scissors(はさみ)、Glasses(めがね)、Pants(ズボン)などはすべて複数形。個体としては1つでも、一対だからOne pair of pants. なので「私はズボンは履かないわ」と言うときは “I don’t wear them.
なにこの概念!!

お前は違うのかよ!!

しかし、Sheep(羊)、Deer(鹿)、Salmon(鮭)はどんなにたくさんいてもSがつかない!One sheep, Two Sheep, Lots of sheep…なんでだよ!教えろよ!と思ったらWeblio英会話コラム先生がすんなりと説明してくれていました。ざっくり言うと、

・群れ単位で扱われる動物や魚
・比較的新しい外来語

はSがつかない単数同形名詞になる、ということらしいです。つまり寿司は何貫あってもSushies(スシィズ)などにはならないという…。ある程度の法則や特徴はあっても、もうこれはイメージ!!もしくは丸暗記!!考えてられない!!

世界的にみて英語が達者なドイツ人でさえ “How many persons とインタビュアーが言っている動画を見て気が楽になったものです笑。どれだけ英語が、言葉がざっくりとしたイメージに支えられているか、というお話でした。
だから間違えても大丈夫!だってアメリカ人の友人も「”Moose(ヘラジカ)”の複数形?知らね。」って言ってたよ!(マジ)

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