日本とアメリカ、気質の違いをよく表すエピソードを思い出したので書いてみますね。
有給を取るため上司から上司へ
ずっと昔、出版系の仕事をしていた時の話。当時、私はなるべく長い休みを作っては沖縄の離島巡りをすることに夢中になっていました。
1週間の有給をもらうために、申請用紙を片手に上司の席へ行き、頭を下げます。
「ええ〜?旅行で1週間休むの?ちょっと長すぎない?周りに迷惑かけてるのわからない?まったくもう…」ブツブツ…

直属の上司のイヤミに耐えながらなんとかハンコをもらい、その紙をまた別の上司に提出します。全員の同僚には、いない間の業務の申し渡しをしておき、自分の業務を猛烈に片付けました。
飛行機の予約、帰りの便は

よし、これで万全だ。あとは飛行機の予約をするだけ!あ、でも仕事の1日前には帰って来よう。何があるかわからないし…。
この一連の話を、出発前に知り合いのアメリカ人の友人にしたところ、
なんで1日前に帰ってくるの?せっかくの休みなんだしギリギリまで沖縄にいればいいんじゃないの?
と言われました。
だってもし飛行機が飛ばなかったら会社に間に合わないじゃん、というと、
そんなの飛行機が飛ばなかったら空港から「欠航で帰れません!すみません!」と謝ればいいんだよ!
“It’s easier to ask forgiveness than it is to get permission.” だろう?HAHAHA!
と返されました。
他人事だから適当だよまったく…とは思いつつも…「あれ?そうかもしれないな?」
許可を得るより謝る方が簡単だ

「もし予想外のことが起きてしまったとしても、正直に謝る。そして大体において許してもらえる。だから大丈夫、やってみなさい。」と言いたい時に使うフレーズです。
思い当たることばかり…

リスクを嫌う日本人は、周りの様子を見て、許可を得て、完璧を目指して、用意周到に物事を進めますよね。失敗しないように、ああやってこうやって…。日本の会社ではよくあるパターンです。一つ決定するのにどれだけ時間がかかるんだよ!と…。
とりあえずやってみる、間違えてもOK

私たちは日々の教育の中で、些細なことでも確認することが染み付いてしまっているかもしれません。ゆえに自分の判断にすごくためらってしまうし、周りも個人に裁量をあまり与えないような気がします。
一方アメリカでは、これをやろう!と決まったら、とにかく仕事がスピーディーです。ちょっと間違ったとしても「走りながら考える」ような素早さがあります。
元は女性軍人、グレース・ホッパーさんの言葉

ちなみにこれ、アメリカの海軍士官でありコンピュータプログラマーだったグレース・ホッパーさんの言葉だそうです。多くの人間をまとめながら任務を遂行することで培った経験を感じますね。
潔く予定変更、めいっぱい遊びました

グレースさんが意図した高尚な考えとは全く違いますが、せっかく行くんだし!ギリギリまで楽しもう!と予定変更。出社当日の数時間前(!)に東京に帰ってきたのでありました(オススメしません!結局やったけど!)。
話がちょっと(だいぶ)脱線してしまいましたが、ときどきこの言葉を思い出しては、判断に迷う自分自身を押してやることがあります。
英語の有名な言葉には軍隊からの引用が多くあるので、次回はそれをご紹介します!
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